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今日9月5日にタモリさんが司会を務める
NHKスペシャル「巨大震災」という番組で放送された
MJO = マッデン・ジュリアン振動
が話題となっています。
元気象庁担当の記者さん(現在は取締役)も
初めて知ったという「MJO」とはいったいどういった現象なのでしょうか?
本当に恥ずかしい。きょうのNHKの巨大災害で「マッデン・ジュリアン振動(Madden Julian Oscillation:MJO)」を初めて知りました。これでも元•気象庁担当ですが。 #NHKスペシャル http://t.co/2TAFCfj17t
— 小川一 (@pinpinkiri) 2015, 9月 5
MJOとはなにか?
ざっくりいうと
インド洋付近で発生した発達した雲の群れが40日くらいで赤道を一周する現象
です。
正確にいうと、MJOとは「大気振動」のことです。
気圧の変化がシーソーのように連動して変化すると
大気が振動することがあります。
大気振動の中では「エルニーニョ」などが有名ですね^^
MJOは、赤道上で数千kmにわたる雲の群れとなり、
ゆっくりと東向きに進む特徴があります。
発生する場所は、
だいたいインド洋の東から太平洋の真ん中あたり
までです。
実際の天気への影響は?
今年の日本での台風の多発・暴風雨化の原因は
MJOの影響ではないか?とも言われています。
今年は特にMJOが活発で、MJOとぶつかった風が
上昇気流となり、それが雲を巻き込んで台風になっているため
強力な台風が生まれていたと分析する専門家もいるほどです。
また去年、
アフリカ西海岸では500年に1度の大干ばつ
の最中に大洪水に見舞われました。
この原因は、赤道付近にあった水蒸気が
MJOと偏西風の影響で運ばれてきたためだとも見られています。
MJOを見つけた人々
マッデン・ジュリアン振動は、アメリカの科学者
- ローランド・マッデン(Roland Madden)さんと
- ポール・ジュリアン(Paul Julian)さん
によって約40年前に発見されました。
彼らの研究によって、
MJOはエルニーニョ現象が始まるきっかけになっているということがわかってきました。
エルニーニョ現象などは、周期が不定期で予測が困難でしたが
MJOは周期性があり、4週間先まで予測することが将来的には可能とされています。
今、世界中でMJOに関する研究に取り組んでいる科学者が多くいて
過去2000年分の気象分析プロジェクトも進んでいます。
MJOの予測に関する研究が完成する日が待ち遠しいです^^;
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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それではまた!
@くにお
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